ベジタリアンの外食
娘がベジタリアンになって、ちょっと不便になったなぁと感じる事。
それは外食。
今までのように行き当たりばったりで
「お腹すいたね。」
「なんか適当なお店で美味しいもの食べよう。」
なぁんて事をしたら、
え・・・食べるものがない・・・
という事になる場合がある。
出かける前にどれだけ下調べができているかによって当日の食のレベルが決まる。
「ベジタリアンメニューがあるレストラン」を調べてから(予約できるところは予約し)行動することが大切。
休日前になるとパソコンでカタカタカタカタ・・・
「ベジタリアンメニューがありそうなお店は・・・」
「どんなメニューがあるのか・・・」
「値段はいくらくらい・・・」
「口コミ評価は・・・」
「予約できるか・・・」
リサーチする。
できれば「ご当地の○○〜」とか食べたいけれど、そんな事は言ってられない。
なるべくヘルシーなものを見つけられたらラッキー。
なければ諦めてイタリアンかインドカレー。(だいたいベジタリアンメニューがある)
一見、ヘルシーなイメージの日本料理は、お出汁に鰹節が入ってることが多いので避けた方が無難。
あとは、意外とファーストフードチェーン店にもベジタリアンメニューがあったりする。
お肉の代わりにソイパティ(大豆由来の植物性たんぱく質から作られている)バーガーや、マッシュルームをサンドしたベジタリアンバーガーなど。
例えば・・・
・モスバーガー
- ソイモスバーガー
- ソイテリヤキバーガー
- ソイモス野菜バーガー
- ソイモスチーズバーガー
- ソイハンバーガー
- ソイチーズバーガー
- ソイスパイシーモスバーガー
- ソイスパイシーモスチーズバーガー
- モスの菜摘ソイモス野菜
あとは、
フレッシュネスバーガーやロッテリア、SUBWAYも一部ベジタリアン対応メニューがあるらしい。
お手頃なファーストフードチェーン店でベジタリアンメニューがあるのはいざと言う時助かる!
とはいえ、まだまだ少ないのが現状。
先日、
と、張り切って近所のフレッシュネスバーガーに行ってみたけど
「当店では取り扱いございません。」
とあっさり言われ、サラダとポテトとオニオンリングを食べてちょっと寂しい思いをした。
やっぱり何と言っても下調べが大切。
行く前になるべく店舗に電話確認。
ネットの情報だけで動くと今回のような残念な結果になる・・・。(涙)
無計画の行き当たりばったり〜。
その時の気分次第でぶらぶら〜。
そんなおでかけが好きな私にはちょっと窮屈な感じだけど、仕方ない。
リサーチして、計画的に行動する。
これからは、そんな休日を楽しむ事にしよう。
給食の壁(後編)
次の日。
「給食を辞退してお弁当を持参したい」ということをちゃんと伝えないと!と意気込みながら娘は学校へ。
なんだか落ち着かないまま娘の帰りを待っていると、娘の帰宅前に学校から電話連絡が入った。
「先ほど、娘さんとお話をさせていただきました。娘さんのご意志はとても固いようですね。
何と言いますか・・・。
私・・・、返す言葉がありませんでした。適切な言葉が見当たらないのですが、何と言いますか、とても真っ直ぐで。にごりがなくて。お気持ちを聞いて少し感動してしまいました。
動物を守りたいという気持ち、自ら考え行動をうつしたこと、本当に素晴らしいことです。
娘さんの心境をふまえた上で、会議をさせていただいた結果、お弁当持参を許可させていただこうという事になりました。
お母様、これから毎日お弁当作り大変でしょうが、どうぞ宜しくお願い致します。また、私どもでも出来る限りのサポートをさせていただきたいと考えておりますので、何かございましたらいつでもご相談くださいね。」
「あ、あ、ありがとうございます!!!が、が、がんばります!!!」
きゃーーー。
っとに、優しい・・・・
娘のわがままを許してくれただけでなく、私への労いの言葉まで・・・。(涙)
本当に感謝感謝です。
心からこの学校を選んでよかった・・・と思った次第です。
あぁ。それにしても。
娘がきちんと気持ちを伝えられたことにホッと一安心。
母の知らないところでどんどん成長してるんだなぁ。。。
しっかり自分の意志を持って、現実を変えるために伝え、行動する。
11歳の娘は着実に大人の階段をのぼってますな。
こんな風に勉強もがんばっ・・・おっと、欲を言っちゃいけませんね。(笑)
さてさて。
これから毎日お弁当です〜。
大変だけど、がんばって早起きしよ。
こうなりゃ、スープジャーでも買ってあったか美味しいお弁当つくってやろーじゃないですかっ。
給食の壁(前編)
娘の小学校は給食制度。
食育にはとても力を入れていて、
「有名ホテルの元シェフが作る健康的で美味しい給食」
というのが学校の特色のひとつにもなっている。
実際、娘も給食が大好き。
さて。その美味しい給食をこれからどうするか。
夏休みが終わるまでに娘と話し合った。
・給食の時だけは心を無にしてお肉を食べる
・入っているお肉を減らすもしくは抜いてもらう
・お肉を使っているメニューだけ食べない
・お弁当を持って行く
「どうする?」の質問に
すかさず「お弁当を持って行きたい。」と娘。
「でももし先生がお弁当はダメって言ったらどうする?給食に入っているお肉だけ抜いてもらえるか交渉してみる?」
「んー・・・・・・。いや、それは違うと思う。お肉を食べたくないから抜いてもらうんじゃなくって・・。人間の食事のために殺される動物を減らしたいから食べないねん。殺されてお肉になって、そのお肉でつくられた料理を食べずに残して捨てるのは一番悲しい。それは誰も助かってない。」
そりゃそうだ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
休み明け早々、担任の先生に相談することにした。
「あのー・・・。実は・・・。夏休み期間中に娘がベジタリアンになりまして・・・。できればお弁当を持参したいと希望しているのですが、可能でしょうか。」
「え??ベジタリアンですか???また急にどうして・・・」
「はい。そうなんです。先日、動物保護センターを訪れたのがきっかけで。。心ない人間によって苦しめられた動物たちのお世話をさせてもらいながら、今まで知らなかった動物たちの悲しみや寂しさを目の当たりにし、娘なりに『今、自分が動物のためにできることは何か』と考え、真剣に向き合ったようです。その結果、『自分がベジタリアンになること』もひとつの方法だと結論づけたようなんです。」
「へぇーー。はぁーーー。そうですか・・。そんなことが・・・。わかりました。ひとまず明日、娘さんとお話させていただいてよろしいですか?動物を守りたいという気持ちは本当に素晴らしい事だと思います。しかしながら、方法はそれ以外にもあると思うんです。学校ではクラスメイトのみんなと同じものを一緒に食べることも協調性を育む上ではとても大切なことなので。色々と娘さんにお伝えさせていただきますね。」
「あ・・・。はい。先生のおっしゃる通りです。『動物を守るためにできることはベジタリアンになることだけじゃない。』その点は私も重々娘に伝えました。ですが娘は『動物を守るために「自分が」できることがあれば全てにおいてチャレンジしたい』というスタンスでいます。ビーチクリーニングや保護センターの活動支援など、ベジタリアンだけに拘らず広い視野で「自分にできること」を考えています。「ベジタリアン」という選択はその中のひとつに過ぎません。動物を守りたいのに動物を殺して食べていることが娘の中で矛盾として心に残ってしまう以上、無理に食べさせる事が親として正しい判断とも思えず、現在は家庭でも娘の食事のみお肉やお魚を使わず植物性食材のみで栄養バランスを考えながらベジタリアン料理を作っています。ですので、可能であればお弁当を持参することを許可していただきたいと考えております。ワガママを申し上げて本当に申し訳ありませんが、どうかご検討いただけますようお願い致します。」
「そうですか・・。そうですね。お気持ちはよく分かりました。自分で考えて行動にうつせることは素晴らしいです。個人的には賛成します。ただ、申し訳ありませんが前例の無い事ですので担任の私の一存ではイエスともノーとも今は言えません。明日娘さんとお話させていただき、心境を把握した上で学校側で一度話し合いの場を設け検討させていただきます。明日はひとまずお弁当を持参してくださって結構です。」
わぉ!すごい!
なんて柔軟な対応・・・。
ありがたい・・・。
正直、「それは認められません。」と門前払いされることを想定していたのに。
担任の先生に感謝。
とは言えOKをもらたえたわけではない。
本番はこれから。
母が伝える事ができるのはここまで。
あとは娘が自ら自分の気持ちをしっかり先生に伝えなければいけません。
個人的な思想でもって組織のルールを変えようとしているのだから。本気で立ち向かわないと。
引っ込み思案で内弁慶の娘。
さぁて。どうなることやら。笑
(つづく)
ほんとに美味しいベジタリアン餃子レシピ
ほんとにたまたまなんですけど。
めっちゃまぐれなんですけど。
娘と一緒に作った餃子がびっくりするほど美味しくできたのでブログに残したいと思います。
◎ぱりぱりジューシー!ベジタリアン餃子
材料(餃子30個分)
・ごま油 大さじ1
・おろししょうが 小さじ1
・おろしにんにく 小さじ1
・玉ねぎ 1/2
・キャベツ 1/8
・エリンギ 1袋
・ニラ 1袋
・にんじん 1本
・うすあげ 1枚
・大葉 5枚
★
・醤油 大さじ1
・ごま油 大さじ1
・砂糖 小さじ1
・酒 小さじ1
・みりん 小さじ1
・こしょう 少々
作り方
①玉ねぎ、キャベツ、エリンギ、にら、にんじん、うすあげ、大葉をみじん切りにする。
②ごま油でおろししょうが、おろしにんにくをいためる。
③香りがたったら①を入れて炒める。
④★の調味料を入れる。
⑤冷ましてから餃子の皮で包む。
⑥ごま油で炒める。
⑦焼き色がついたら水150mlを加えてフタをする。
⑧3分蒸し焼きにしてフタを開け、両面焼き色がつくまで焼いたら出来上がり。
「え?ほんまにお肉入ってないの?うそやろー。信じられん!」な、味。
外はパリパリ中はジューシー!
ぜひぜひお試しくださーい。
事件です
タイから帰国する際に立ち寄ったマレーシアのクアラルンプール空港で事件は発生した。
約3時間半のトランジット。
時刻は午前11:30。
「ゆっくりとお昼ご飯でも食べて過ごそうか〜。」と、空港内のフードコートへ。
そこに集まるレストランの店頭に並ぶメニューを見て回った。
ない・・・。
ない・・・。
ひとつもない・・・。
ベジタリアンメニューが全然ないのだ。
全店舗確認したが、ベジタリアンメニューのあるお店はひとつもなかった。
プーケットのレストランでは当たり前のようにベジタリアンメニューがあっただけにちょっと不思議な気分。
「全然ベジタリアンメニューないねぇ。」
「でもまぁ、聞いてみよっか。お肉なしで作ってくれるお店があるかもよ。」
ということで、比較的お肉をぬいても作りやすそうなフライドライスのお店へ。
そのお店は調理場がガラス張りになっていて、作る行程が丸見えだった。
あらかじめ刻んであるお肉や野菜がそれぞれボウルに入っている。
オーダーの内容に合わせて、お肉、野菜、卵などを炒め、最後にごはんと調味料を入れてささっと混ぜながら炒めて出来上がり。
このお店だったら最初に入れるお肉をぬいて作ってもらえるんじゃないか。
作る工程をひとつ省いてもらうだけで、あまりお手間をかけずにすむ。
そんな思いでカウンターへ行きお願いしてみた。
「すみません。もしできるならお肉を入れず作ってもらいたいのですが可能ですか?」
「は・・・?今、なんて?」
ヘジャブ(ヘッドスカーフ)をつけたイスラム教徒の女性スタッフがイライラしながらこたえた。
「えっと。すみません。Aのフライドライスをお肉なしでお願いできますか?」
「なんで???」
「娘がベジタリアンなんです。」
「はぁ???ベジタリアン?」
「お肉なしでお願いできますか?」
その女性スタッフは大きくため息をつきながら右手に持っていた調理用のおたまでカウンターをパーン!とたたいた。
「すみません・・・。無理なら結構です。」
引き下がろうとすると。
「いくつ?フライドライス何皿いるの?」
え?作ってくれるの???
今のおたまパーンは何だったの?
気合いを入れるための儀式か何か???
戸惑いながらも
「じゃあ、AとBのフライドライス2つお願いします。」
「2つともお肉ぬきで?」
「はい。お願いします。」
やっとオーダーできた!
よかった・・・。
と安心したのも束の間。
彼女は白目をむいて、またまた大きなため息ひとつ。
「あぁーーー?なんで2つともお肉ぬきなのよ?」
「あ。娘とシェアして食べたいので。」
「NO!!NO!!!子どものためなら作ってあげてもいいけど、大人のためには作らない。ベジタリアンメニューが食べたいなら違うお店に行きな!!!!」
大声で怒鳴られてしまいました。
・・・・・・・・・・・・。(涙)
どきどきどきどきどきどき。
驚きのあまり心臓ばくばく。頭の中は真っ白。
とぼとぼ歩きながら他のお店の前を行ったり来たり。うろうろうろうろ。
先ほどの出来事で心がひしゃげてしまった私たちは「お肉なしで」つくってもらえるか交渉する勇気すら出なかった。気を取り直すことができなかった。
あぁ。
ベジタリアンフレンドリーぼけしていた・・・。
無意識のうちにタイのベジタリアン文化の中にどっぷり浸かってしまっていたんだ・・・。
・できるだけ下から下からお願いしたつもりだったけど、それでもダメな時もある
・あの女性スタッフは悪くない
・お店で自信をもって提供されているメニューに対して、自分の思想を押しつけてワガママを言っているのは私たちの方だ
・いろいろな考え方の人がいて当たり前
・動物のため、地球環境のためになってるからといって、自分は良いことをしてると思ったらダメ
・理解を得られなくて当たり前、くらいに思っておこう
・ハードルは高ければ高いほどチャレンジする甲斐があるってもんだ
と。思えたのは。
それから1時間後のことだ。
人前で怒鳴られた苛立ちと寂しさと恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだった私は「とりあえずビール飲みたい」と大人のわがままを言った。
フードコートの外にひっそり佇むBARに向かうと、ミックスナッツと野菜サンドイッチとマルゲリータピザがあった。
「あぁ。よかった・・・。(涙)」
「最初からここに来たらよかったね。(涙)」
と言いながら乾杯したビールが心にしみた。
500mlのビールを2杯飲みほした頃にやっと思えたのだ。(笑)
「どんなときも謙虚な心を忘れずにがんばろう。」
それしかない。
人生ではじめて人前で怒鳴られた。
異国で。レストランで。親子そろって。(笑)
でも、良い勉強になった。
こんな出来事はいつか必ず起こりえること。
人と違うことは「罪」ではないけど。
それを「悪」だと思う人もいる。
信念は自分の心の中だけで誇りに思っていれば良い。
おごらず、謙虚に、楽しみながらやっていけば良い。
この事件はベジタリアン初心者の娘には辛いものだったけど、間違いなく良い経験になった。
ベジタリアンレベル0からレベル0.5くらいにアップデートされたように思う。
ベジタリアンの食費
娘がベジタリアンになって自然とお肉やお魚を買うことが少なくなった。
娘は「気にせず食べてもいいからね。」と言ってくれるけど。毎日2種類のメインディッシュを作るのはなかなかめんどくさい。(笑)
それに、
1ヶ月前までチョー肉食女子だった娘と一緒のテーブルで、香ばしいにおいプンプンさせて、「オイシー!ジューシー!」とは、なかなか言えない。
できることなら家族みんなで同じ料理を食べて、「おいしいね。」と言いたい。
お肉や魚を食べるより私はそっちの方を優先させたい。
と、いうわけで。
私もゆるベジ生活をスタートすることにした。
で。単純に。
もしかして食費安くなるんちゃう?
高いお肉買わないしー。
お刺身やお寿司も食べないしー。
その分コストダウンになるはずっ♪
と、わくわくしていた。
答えは「ノー!ノンノンノーン!」
毎日大量に野菜を食べるなら、なるべく新鮮でオーガニックがいい。
ナッツやドライフルーツもこだわって選んでみよう。
白米は雑穀米に変更しよう。
ビタミン豊富な果物だって毎日たくさん食べたい。
足りない栄養素を補うための青汁やアマニ油も気になり出した。
↑我が家の肉食女子
そしてそして。
なにより作るおかずの量が増えた。
基本、お肉か魚のメインにスープ、サラダ、白米そのほかテキトーに2、3品くらいだけだったのが。
「なるべく色々な種類の野菜や豆を食べよう。」
「あれ、これじゃ食物繊維足りないかも。きんぴらごぼうも作っとこかな。」
といった具合に。
作りながらどんどん増えていく。
スープ、サラダ、雑穀米にそのほか本気の5、6品だ。
なんだかんだで食費は全然おさえられない。
むしろアップしてる。(涙)
ベジタリアンの道は甘くないのであーる。
ベジタリアンのおやつ
足りない栄養素をカバーするために
おやつやドリンクもちょっと工夫することにしました。
まず、おやつにミックスナッツとドライフルーツをプラス。
そしてジュースのかわりにスムージー。
野菜や果物をヨーグルト、豆乳、はちみつと一緒にミキサー。
ときどき青汁や
豆乳ドリンクを飲むときもある。
娘はベジタリアンになってから、ちょっと味覚が変わったみたい。
例えば。
パクチー、ピーマン、ゴーヤなど。
ちょっとクセのある食材はコンソメなど娘好みの味付けで料理しても、「きゃー。」とか「わぁー。」とか言いながらおちょぼ口で食べていたのが、今では「なかなかイケる。」とか言ってる。
食欲もすこぶる旺盛。
今まで特に朝は小食で。
パン半分、牛乳、ヨーグルトの3点セットでも「ちょっと量多いなー」とぶつぶつ言いながら食べていたのが、今はパン1枚、ヨーグルト、スープ、フルーツ、サラダをペロリたいらげる。
そして、今まで以上に「はー。おいし。」という言葉が増えた。(ような気がする)
ベジ料理はお肉に比べて消化が早いから、単純にお腹がすいてるだけかもしれないけど。笑
それでも母は、とっても嬉しいのであります。