タイのベジタリアン事情
もともとね。
「今年の夏休みはどこに行こうか〜?」
「ビーチリゾートとかいいよね〜。」
「今まで行ったことない場所がいいんじゃない?」
「ごはんがおいしいところで!」
「海の色はバスクリンみたいなんで!」
「あぁ。海風にあたりながらの〜んびりしたいなぁ〜。」
なぁんていうフワフワした気持ちでググったところ。
「プーケットよさそう!」
「海めっちゃきれーーー!」
「ピピ島にも行ってみたいよね。」
となったわけで。
まさか、この旅がのちのちの私たちの食生活に多大なる影響をもたらす「きっかけ」をつくることになるとは、夢にも思ってなかったわけで。
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その「きっかけ」はひとつ前のブログに書きましたが。
今日は娘が「3日ボウズ」で終わらなかった理由のひとつ。
「タイのベジタリアン事情」について。
そう。
娘が「ベジタリアンになろう」と強く思った場所。
それがタイだったということ。
私はそれが「3日ボウズ」で終わらなかった理由に関係してるんじゃないかな、って思う。
だってね。
プーケットはもちろん。
面積わずか28km2(長さ8km、最も広いところでも幅3.5km)のピピ・ドン島でさえ、ベジタリアンレストランやビーガンレストランがそこここに存在するんです。
ベジタリアンレストランやビーガンレストランと銘打ってなくとも、だいたいのレストランにはメニューの中に「Vegetarian menu」の欄があるし、たとえなくても「お肉抜きで」や「エビ抜きで」などとお願いすれば笑顔で応じてくれる。
この旅で娘は「wothout meat や without shrimp」というフレーズを何回か使い、「without」をモノにしていた。
数十年前、「without」と何度もノートに書きなぐり、テストに挑んでいた私とはエライ違いだ。本来、英語ってこんな風に習得するもんだよな・・・と関心した。必要に迫られて使うと身体にしみ入るもんだ。
話を戻そう。
そう。
タイはベジタリアンにとって、すごく住みやすい場所なのだ。
あるブログでは、「世界トップレベルのベジタリアン都市」として紹介されていた。
これは彼らが信仰している宗教(仏教)と深く関係している。
・宗教上の理由でもともとベジタリアンが多い。
・一年に一度「ギンジェー」※という菜食期間がある。
・普段はベジタリアンじゃない人でも年に一度「ギンジェー」という期間だけはベジタリアンになる人が多い。
というわけで、タイではベジタリアンが文化に根付いているのだ。
※「ギンジェー」というのは「生き物を殺さずに、心身ともにクリーンな状態にリセットしましょう」というコンセプトで1年に1回、約1週間ほど菜食のみで過ごすベジタリアンウィーク。
タイでベジタリアンデビューした娘が得たもの。
それは「ベジタリアンってマイノリティーじゃない。」という感覚。
ほとんどのレストランではベジタリアン料理をオーダーできるし、それがまたとても美味しいではないか。
「お肉を食べない」という選択は「わがまま」や「変わり者」というレッテルを貼られるような事じゃない。
その感覚が結果的に娘の背中を押し、帰国後も「私、ベジタリアン続けたい。」
と言わせたんじゃないだろうか。
いとも簡単に言い放ってくれちゃったが、娘よ。
日本では同じ感覚ではいかないってこと。分かってますか?
分かってないよね〜。(笑)